小説「BUTTER」が海外でヒットした理由を分かりやすく解説

小説『BUTTER』が海外でヒットした理由を解説するアイキャッチ画像。中央にバターが溶け出す大きな本が置かれ、背景にはイギリスの街並みと世界地図、本を読む海外の人々が描かれている。「38か国翻訳」「全世界150万部突破」「日本小説ブーム」「翻訳の力」という解説キーワードが含まれている。 エンタメ

日本の小説が海外で注目される流れが続く中で、柚木麻子さんの小説『BUTTER』がイギリスでヒットして話題になっています。実は「なんとなくバズった」ではなく、数字や背景を見ると“刺さる条件”が揃っているんです。この記事では、ソースの事実を押さえつつ、なぜ英語圏で広がったのかを分かりやすく整理します。

まず押さえたい『BUTTER』の海外ヒット規模

『BUTTER』の海外での広がりは、かなり具体的な数字で語れます。

  • 38か国で翻訳出版が決定
  • 日本国内では累計60万部を突破
  • イギリス版(2024年2月刊行)を含む海外版も合わせて、全世界累計150万部以上(出版社発表)

「海外で話題らしい」ではなく、実際に“読まれている量”が見えているのが大きいポイントです。特にイギリス版は翻訳家ポリー・バートンさんによる刊行で、現地での評価が広がる起点の一つになったと見られます。

なぜ英語圏で刺さった?“受け皿”があったのが強い

海外ヒットというと「作品がすごいから!」で片づけがちですが、印象的なのは、作者側の実感として“土壌があった”と語られている点です。

柚木麻子さんは、イギリスに行くと本を読んでいる人に出会ったり、「『BUTTER』を書いた人」と声をかけられたりすることがあると話しています。さらに、津村記久子さん、松田青子さん、村田沙耶香さん、川上未映子さんなど、日本の女性作家を読むブームの土壌がすでにあったというニュアンスにも触れています。

つまり『BUTTER』は、ゼロから“日本小説”を広めたというより、すでに温まっていた市場にうまく届いた側面がある、という見方ができます。

イギリス版の同作(ポリー・バートン訳)については「The Bestseller Awards 2026」のGold Awardを受賞の声も届いています。

「日本小説ブーム」はBUTTERだけの現象ではない

『BUTTER』の成功が面白いのは、単発のラッキーヒットではなく、周辺でも“日本小説が評価される流れ”が積み上がっていることです。

ソースでは、たとえば次のような例も紹介されています。

  • 王谷晶さん『ババヤガの夜』が、英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門を日本作品として初受賞
  • 川上未映子さん『黄色い家』が20か国以上で翻訳進行
  • 池波正太郎さん『剣客商売』が、イギリス大手書店Waterstonesの選書に入る

こうした“日本の作品が読まれる下地”がある状態で、『BUTTER』が強い存在感を示した、という流れが見えてきます。

翻訳の力が“作品の届き方”を変えた

海外ヒットを語るうえで欠かせないのが、やはり翻訳の存在です。
今回『BUTTER』のイギリス版は、翻訳家ポリー・バートンさんによって刊行されました。

翻訳作品は、ただ言葉を置き換えるだけだと“読めるけど刺さらない”状態になりがちですが、海外で読まれる作品はたいてい翻訳そのものの信頼も高いことが多いです。『BUTTER』が英語圏で広がった背景の一つとして、「翻訳の力で読みやすく届いた」可能性は十分あります。

『BUTTER』で特に印象に残ったのは、「食べること」と「生きること」が密接に結びついて描かれている点でした。バターや料理をめぐる描写の奥に、女性が社会の中で背負わされてきた視線や役割への違和感が浮かび上がり、読み終えたあとも静かに考えさせられました。

まとめ

小説『BUTTER』が海外でヒットしている背景には、作品単体の魅力だけでなく、**数字で見える広がり(38か国翻訳・世界150万部超)**や、イギリスでの“日本小説ブーム”という受け皿がありました。さらに、翻訳の力や、海外で日本作品が評価される流れも追い風になっていると考えられます。今後も日本の小説が海外でどう読まれていくのか、注目したいですね。

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