今期ドラマをチェックしていると、「また出版業界が舞台?」と感じた方も多いのではないでしょうか。実は今クール、編集者を主人公にした作品が3本も放送中です。なぜ今「出版ドラマ」が増えているのか。この記事では、具体的な作品名とともに、その共通点や制作側の事情までわかりやすく整理します。
今期は出版ドラマが3本!まずは作品をチェック
結論から言うと、今期は“偶然”とは言い切れないほど出版ドラマが集中しています。
現在放送されているのは、
- パンダより恋が苦手な私たち(日本テレビ系)
- 令和に官能小説作ってます(テレビ大阪)
- 人は見た目じゃないと思ってた。(テレビ東京系)
いずれも“編集者”が物語の中心です。
特に印象的なのが、「廃刊」というワード。
『パンダより〜』では雑誌が廃刊の危機に立たされ、『人は見た目じゃ〜』でも志望していた雑誌が廃刊になる設定が描かれています。
つまり最近の出版ドラマは、逆境からどう立て直すかという構図がベースになっているのです。
なぜ“廃刊設定”がドラマ向きなのか
出版業界は長らく「斜陽産業」とも言われてきました。しかし、その“厳しさ”こそがドラマの起点になります。
廃刊の危機にある雑誌をどう再生させるのか。
売上低迷の中でヒット企画を生み出せるのか。
目標が明確で、物語のゴールが設定しやすいため、視聴者も感情移入しやすい構造になります。
さらに編集者という仕事は、
- 作家に振り回される
- 芸能人とのタイアップに奔走する
- 企画会議でアイデアをぶつけ合う
など、1話ごとにエピソードを作りやすいのも特徴です。
なお、令和に官能小説作ってますは、官能小説を出版する編集者の実話をもとにしているとも言われており、リアリティ路線にも広げられるジャンルだと感じました。
医療・刑事に次ぐ“作りやすいジャンル”?
ドラマといえば医療モノや刑事モノが定番ですが、出版ドラマには制作面でのメリットもあると言われています。
医療ドラマなら病院セット、刑事ドラマなら捜査現場やアクションシーンが必要です。一方、出版ドラマの主な舞台は
- 編集部
- 作家の仕事場
- 打ち合わせの喫茶店
と比較的コンパクト。
登場人物も少人数で構成できるため、制作コストを抑えながら物語を展開しやすいジャンルと考えられます。
もちろんコストだけが理由ではありませんが、「展開力」と「現実的な制作条件」がうまくかみ合った結果、今期の集中につながっているのかもしれません。
今期ドラマ傾向として見る“業界ドラマ回帰”
ここ数年、仕事を通して成長する物語が再評価されています。出版ドラマもその流れの一つと言えそうです。
派手なアクションではなく、言葉や企画、アイデアで勝負する世界。視聴者自身の仕事と重ね合わせながら観られる点も、支持されやすい理由ではないでしょうか。
今期だけで3本という状況は、もしかすると“出版ドラマブーム前夜”なのかもしれません。
まとめ
今期に出版ドラマが急増している背景には、廃刊という逆境設定の展開力、編集者という職業の物語の広げやすさ、そして制作面での現実的なメリットがあると考えられます。医療・刑事に続く新たな定番ジャンルになるのか、今後の反響次第で流れは変わりそうです。次クールの編成にも注目していきたいですね。


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